親知らずは抜く?抜かない?
こんにちは。にしい歯科クリニック院長の西井遼太郎です。
親知らずと聞いて、皆様どんなイメージをお持ちでしょうか。
痛そう、怖そう、腫れる・・・
あまりいいイメージはないと思います。
でも、親知らずについて聞いたことはあっても詳しくは知らない方も多いと思います。
今回は親知らずについて紹介したいと思います。
目次
親知らずの名前の由来
親知らずとは、正式名称は第三大臼歯と言います。
左右の上あごと下あごの1番奥に生えてきます。
親知らずが生えてくるのは10代後半以降になり、親が気づかない時期に生えるため「親知らず」の名がついたともいわれています。
親知らずは通常4本あります。
しかし、個人差があり1本もない方や、片方だけある方など様々です。
生え方も様々です。
あごのスペースが十分にある方はまっすぐ生えてきますが、スペース不足の方ですと横向きや斜めの方向に生えてきたり、あごの骨の中に完全に埋まったままの方もいます。
現代人は昔の人に比べ柔らかいものを食べているため、あごが小さくなってきていると言われています。
そのため、親知らずがうまく生えてこない方が多くなっています。
抜いたほうがいい親知らずと抜かなくていい親知らず
親知らず=抜かないといけない と思われる方も多いと思います。
まっすぐ正常に生えていて、歯ブラシも十分届き、歯並びを悪くしないようでしたら抜歯する必要はありません。
ただ、横向きや斜めになっていたりすると、親知らずのまわりに汚れがたまり歯ぐきの炎症を起こしたり、手前の歯との間にむし歯になってしまうことが多いです。
また、手前の歯を前に押し込むので歯並びを悪くする原因にもなります。
このような場合には、痛みが出る前に抜くことをお勧めします。
安全に親知らずを抜くためには
先ほどお伝えしたように、抜いたほうがいい親知らずと、抜かなくていい親知らずがありますが、ご自身ではなかなか判断がつかないと思います。
自分の親知らずがどのような状態なのか、抜いたほうがいいのかどうか、一度歯科医院で調べてみることをお勧めします。
親知らずを抜く際、リスクとして1番問題なのは神経の損傷です。
親知らずの根の先と、あごの神経は近いので、抜く際に神経を傷つける恐れがあります。
神経を傷つけると下あご付近の感覚マヒが起こるので注意が必要です。
そのため、歯を抜く前に精密な診断やシミュレーションが必要です。
当院では、最新の歯科用の3次元CTを導入しておりますので、今まで以上に詳細な診断が出来るようになりました。
まずは、親知らずを抜くべきか診察し、抜く必要がある場合はしっかりと処置のシミュレーションをしていきます。
親知らずを抜いた後はどうなるの?
親知らずを抜いた後の腫れや、痛みについて皆様気になりますよね。
個人差はあるのですが、歯ぐきがら見えている親知らずの場合は腫れも少なく、痛みも2,3日でおさまることが多いです。
ただし、歯ぐきに埋まっていたり、横向きの親知らずは抜くときに歯ぐきを切ったり周りの骨を削りますので腫れることも多いです。2,3日は顔がおたふくのようになることも多いですが、必ず引きますのでご安心ください。痛みに関しては1週間ほど続くことが多いですが、痛み止めを飲むとおさまることが多いです。
抜いた後の傷については、最初穴が開いていますので物がよく詰まります。大体1か月ほどで気にならなくなり、2か月ほどで完全に治ります。
親知らずに関するまとめ
親知らずに関してお伝えしましたがいかがでしょうか。
自覚症状がないとなかなか歯医者さんに行く機会がないと思います。
ただ、症状が出てからですと周りの歯ぐきが痛んでしまっていたり、手前の歯がむし歯になってしまっていたり、歯並びが悪くなってしまったりすることも多いです。
ぜひ一度、歯科医院でチェックしてもらってくださいね。
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